ロージャの株・FXトレード記録

半人前トレーダーのトレード記録です。半人前の私がどのように成長し一流のトレーダーへとなっていったかの記録……になればいいと思っています(^-^;

命の価値は

現在小野製薬がガン免疫薬「オプジーボ」に対してさらに4つのガンにて使用できるように厚生労働省に申請中とのこと。

 

オプジーボとは近年開発されたガンに対する画期的な新薬で世界が注目している。

 

従来の抗がん剤抗がん剤そのものがガンを攻撃したり、細胞分裂を阻害したりとガン細胞そのものに効果を発揮するものだったのに対しオプジーボは免疫チェックポイント阻害剤と呼ばれ、自己免疫にがん細胞を攻撃するように促す効果のある薬である。

 

ガンの治療は手術可能な状態であれば切除手術を行うのが一番で、手術で取り切れない、または手術そのものが不可能な場合に抗がん剤が使われている。(転移の可能性が極めて低い場合、ガンであっても抗がん剤は使用しない)

 

抗がん剤は腫瘍を縮小させることは出来ても消滅させることは基本的には出来ず、その目的は延命と緩和ケアに限られてきた。

 

が、このオプジーボは場合によっては根治(完治)させることも可能なのだという。

 

これが事実ならまさに画期的な夢の薬。なにせ今までガンを治せる薬など存在しなかったのだから、例え確率が低くとも治る可能性があるならば患者は飛びつくだろう。

 

しかしこのオプジーボ、とにかく高い。もともと抗がん剤は他の薬と比べて高価な傾向にあるがこのオプジーボは別格である。

 

種類や治療の仕方にも当然よるが、ほとんどの場合費用はだいたい100万円程度で済む。

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オプジーボの場合は100mgのワンボトルで73万円

投与は体重1㎏に対し3㎎必要になるため、体重60㎏の場合、180㎎、約130万円かかるわけです。

(最近、高すぎるとの批判が相次ぎ、値下げの動きが活発化しています。今現在は半額程度になっていますし、さらに引き下げられるという話も出てきています)

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年間費用はおよそ3500万円

 

こんなくそたけぇ薬なんか使えるか!とお嘆きのあなた。安心してください。これは保険適用前の価格。通常医療費は3割負担なのでこの3割しか払わなくていいんです。

 

お値段!今だけ7割引きでなんと1050万円!

 

 

 

でもたけぇよ!

 

そうですね。そもそも50代ですら平均年収は661万円。その上生活もしなければいけないのに年間1000万円にもなる治療費を払える人はほとんどいないはずです。

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 *3

でもでも大丈夫なんです。日本にはとっても素晴らしい制度があります。

それが高額医療制度なんです。

 

この制度は自分の年収に対し、毎月支払う医療費に限度額がつくというものなんですね。簡単に言うと年収の少ない人ほど払う医療費も少なくて済みます。

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つまり、日本では保険認可されている治療や薬を使うのであればどんなに高額のものであっても大体の人が利用出来るということなんですね。

ちなみにそれでも医療費が払えないということになれば生活保護を申請するという荒業もあります。生活保護受給者は基本、医療費がタダになります)

 

これでみんなハッピー。みんなで夢の薬を使おうぜ!とはならないんです。

 

今説明したのは飽くまで個人負担。個人は3割しか負担しなくていいよ。お金ないならこれ以上は払わなくていいよ、1円も払わなくていいよ。

という感じで製薬会社が納得してくれていればいいのですが製薬会社はしっかり全額いただいております。

つまり誰かが我々の払わない分を立て替えてくれてるわけです。それは誰か。そう、「国」地方自治体も含む)です。

国が国民の払わない医療費を支払っているわけですね。

<財源別国民医療費>

 国民医療費を財源別に見ると、公費は16兆4,715億円(構成割合38.9%)、そのうち国庫は10兆8,699億円(同25.7%)、地方は5兆6,016億円(同13.2%)となっています。そして保険料は、20兆6,746億円(同48.8%)、そのうち事業主は8兆7,299億円(同20.6%)、被保険者は11兆9,447億円(同28.2%)となっています。また、その他は5兆2,183億円(同12.3%)、そのうち患者負担は4兆9,161億円(同11.6%)となっています。

                              公益社団法人 全日本病院協会(全日病)

平成27年度の医療費はやく42兆円あります。

これだけの医療費を保険と税収でやっていけるのかという不安がそもそもにあるのにそこへ超高額薬が加わっていくわけですね。

 

現在、オプジーボが使われると見られている患者を大雑把に5万人とするとその一年間の薬剤費はおよそ1兆7500億円

 

それが今回、食道がんや肝細胞がん、小細胞肺がん、併用療法の非小細胞肺がんでの認可申請とのことでさらに利用を見込まれる患者が増えていくわけです。

 

そしてこれはオプジーボに限ったことではなく、最先端医療全体に言えることです。

新たな医療技術によって治らなかったものが治る、ということは増えていきます。

 

しかもそれは昔のようにアイディア一つといったようなものではなく、最新の科学技術を用いた研究により生み出されていくものです。つまり莫大な研究費がかかるんですね。

 

「人の命は地球より重い」「命は何物にも代えがたい」「……」命の重みについて語られてきた言葉はたくさんあります。

そしてその尊さも共感を受けやすいです。

 

しかし、実際に世の中を見ると人の命は平等ではないし、命を救うという行為にはたくさんのお金がかかります。

 

医療や介護が満足に受けられないということが生じるとすぐそれを国が、政治が悪いと言い出す人がいますがそれはちょっと違います。

 

正確にはお金の問題です。お金が足りません。

 

製薬会社なども会社なので利益追求が目的ですが儲けようとして、助かりたくば金を出せという命を人質にして儲けてるわけではないんです。

 

先ほども述べたように最近の医療研究は莫大な研究費がかかります。ひとつの薬(新薬A)が完成するまで基礎研究から含めると約10年ほどかかると言われています。その10年間の研究員への給料、研究に使用する最先端機器の数々。とてもお金がかかるわけですね。

儲けを出す前に製薬会社はまず新薬Aの開発にかかった研究費を回収しなければいけません。そして研究費の回収が済んだら次の新薬を作るために新薬Aから次の新薬Bを作るための研究開発費を確保せねばなりません。

ここまでを最低限確保したのち、株主還元や社員への待遇改善やボーナスなどここまでやってやっと私腹が肥やせるのです。

 

なので薬価が高いからと言って無条件で製薬会社を叩くこともできないんですね。

 

つまり誰が悪いとかではなく単純に人を救うために必要なお金を日本が、日本人が確保できていないということです。

 

国が悪い、政治が悪いというのは簡単ですが、原因はお金が足りないことなので基本このようなことをいくら述べたところで問題は解決しません。

 

きれいごとに埋められた命の価値を真剣に見つめなおさなければならない。

 

そのように私は思うのです。

 

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